第65回日本鼻科学会総会・学術講演会

The 65th Annual Meeting of the Japanese Rhinologic Society

会期
2026年10月8日(木)〜10日(土)
会場
広島国際会議場
会長
竹野幸夫(広島大学大学院 耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学)

会長挨拶

第65回日本鼻科学会総会・学術講演会
会長 竹野 幸夫

広島大学大学院医系科学研究科
耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室

この度、「第65回日本鼻科学会総会・学術講演会」を2026年10月8日(木)~10日(土)、広島国際会議場で開催することになりました。伝統ある本学会を担当させていただくことを大変光栄に存じます。開催の機会を与えていただきました春名眞一前理事長、藤枝重治理事長をはじめ役員、顧問、代議員の皆様、会員の諸先生方に心から感謝いたします。

今回の学会のテーマは、「鼻的感覚を紡ぐ」といたしました。広島大学担当での開催は、平成6年の第33回(原田康夫教授)、平成14年の第41回(夜陣紘治教授)、平成27年の第54回(平川勝洋教授)、以来4回目です。そこで当時のプログラムと記録集をながめ、それぞれの大会でトピックスと自分がどのように参加していたかの記憶を思い起こしてみました。第33回ではトロント大学のMichael Hawke教授によるFESS講演(自分はスライド係とかばん持ち) → 第41回では好酸球性鼻副鼻腔炎の新たな診断概念と病態解明(自分は事務局補佐) → 第54回ではESS適応の拡大と術式の進化、 “ evolution and skull base”(自分は事務局長)とわが国の鼻科学の進歩を端的に表しているものと感じます。第54回のテーマが「鼻的感覚を磨く」でした。磨いて輝いているものも、そのままにしていたら埃をかぶってしまいます。これまで蓄積した知識と技術をしっかりと若い世代に引き継いでもらって、鼻科学の発展に寄与できればとの思いで「紡ぐ」としました。

特別講演は二題予定しています。ひとつは、株式会社ぐるなび代表取締役社長の杉原章郎氏にお願いしました。杉原氏は広島県ご出身で、1997年に楽天の創業に参画し、2019年に楽天と資本業務提携契約を結んだぐるなびの代表取締役社長に就任されています。「楽天ぐるなび」事業について、日本の食文化を普及させるミッションなど、匂いと味の感覚器を専門とする我々にも役立つ講演が伺えるものと思います。もう一題は、再生医療に関する最先端のお話を、広島大学名誉教授で株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ(SBL) 取締役の弓削類先生にお願いしています。再生医療の専門家である同氏は、幹細胞の分化を抑え立体的に培養するため、微小な重力を生み出す装置としてGravite®を開発されており、この9月初めにも米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター(フロリダ州)に設置されることとなっています(2025年8月記)。またウクライナの人道支援にも尽力されており、いろいろと夢のあるお話が伺えるものと思います。
また、広島大学大学院医系科学研究科解剖学及び発生生物学教授の池上浩司先生に教育講演をお願いしています。先生は動物の動線毛(mobile cilia)研究の第一人者で、高度に発生と分化を遂げた線毛運動の構造と機能領域では多くの業績を挙げられています。
海外招待講演は、Richard Harvey先生(Program Head and Professor, Rhinology and Skull Base, Applied Medical Research Centre UNSW and Macquarie University)にお願いしています。先生は第54回にも来広していただき“Evolution of endoscopic surgery of the ventral skull base. Frontal drill out outside-in.” を紹介していただきました。事務局長の石野講師も留学しており、今回はどのような講演が伺えるか楽しみにしております。”I’d be keen to contribute in as many ways as possible. congress courses, surgery/cadaver dissection and lectures, Please count me in.” と温かいメッセージをいただきました。

その他、シンポジウム、パネルディスカッション、手術手技セミナーなども鋭意企画中です。
恒例になりましたアジア諸国との連携プログラムとして、韓国と台湾の理事長講演、日韓台シンポジウム、国際セッションも企画予定です。
また、公募演題としては一般演題(口演、ポスター)に加えて、好評を博した手術動画コンペ、公募演題(次世代に紡ぎたい私の智慧と技術)、若手優秀発表賞応募演題、などを企画中です。もちろん各部門で優秀発表賞を設けたいと思います。鼻科学会の目玉企画である基礎ハンズオンセミナー、臨床ハンズオンセミナーも例年通り開催したいと思います。定員に限りがありますので、HPの案内から参加されたい方は早めにお申し込みください。

鼻科学会の広島市での開催は11年ぶりになります。この間、広島市も再開発が進み新しい施設が続々と誕生しました。広島駅周辺の大規模再開発により、広電(路面電車)がJR駅ビル2階へ乗り入れ、バス乗降場も整備され、JR新幹線との乗り換えがスムーズになっています。新たな商業施設やホテルが次々とオープンし、「ekie」や「minamoa」といった商業施設や観光・ビジネスの拠点が整備されました。市中心部では「ひろしまゲートパークプラザ(旧広島市民球場跡地)」が誕生し、イベントや市民活動の場として賑わっています。
また古くから広島は、山、谷、盆地、平野、川、海が織りなす地形が日本の原風景ともいうべき景観を作っています。瀬戸内海の島々と中国山地の豊かな自然に恵まれ、歴史的にも世界遺産となった原爆ドーム(広島市)や国宝平家納経で知られる嚴島神社(廿日市市)があります。もう少し足を延ばしていただきますと、旧海軍兵学校跡地の海上自衛隊第1術科学校(江田島市)、戦艦大和の建造に係る資料を展示した大和ミュージアム(呉市)、ニッカウヰスキー創業者の生家がある竹原市等々、興味深い場所が点在しております。是非この機会に、学会の合間をみて足を運ばれてはいかがでしょう。

多くの先生方、特にこれから活躍される若い先生方、あるいはこれから鼻科学に足を踏み入れられる先生方のご参加をお待ちしております。開催形式は現地形式で、国際色あふれた対面での活発な討議を行えればと考えています。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

It is my great honor to announce that the 65th Annual Meeting of the Japanese Rhinologic Society will be held at the Hiroshima International Conference Center from Thursday, October 8 to Saturday, October 10, 2026. I am deeply grateful to Former President Shinichi Haruna, officers, advisors, councilors, and all members of the Society for giving me this valuable opportunity to serve as president of this distinguished society.

This will be the fourth time that Hiroshima University has hosted the meeting, following the 33rd meeting in 1994 (Professor Yasuo Harada), the 41st meeting in 2002 (Professor Koji Yajin), and the 54th meeting in 2015 (Professor Katsuhiro Hirakawa). Looking back at the programs and proceedings of those meetings on the Society’s website, I recalled the highlights of each congress and my own involvement at the time.

Hiroshima has been characterized by its landscapes of mountains, valleys, plains, rivers, and sea. The region is also home to sites of great historical and cultural significance. These include the Hiroshima Peace Memorial (Atomic Bomb Dome), a UNESCO World Heritage Site, and Itsukushima Shrine in Hatsukaichi, renowned for the National Treasure Heike Nokyo (Heike Clan’s Sutra Scrolls). We hope you will take the opportunity during the meeting to explore these fascinating places.

We warmly welcome the participation of many colleagues, especially young doctors who are about to make their mark, as well as those who are just beginning to engage in rhinology. We sincerely look forward to your active participation.

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