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会長挨拶

土井 勝美(近畿大学医学部耳鼻咽喉科学講座 教授)

第28回日本耳科学会総会・学術講演会
会長 土井 勝美
(近畿大学医学部耳鼻咽喉科学講座 教授)

第28回日本耳科学会を私ども近畿大学耳鼻咽喉科学講座で担当させて頂くことになりました。ご高配を賜りました学会役員諸氏に厚く御礼を申し上げます。日本耳科学会会長の大役は、私自身にとってまさに夢の舞台になります。大阪大学在籍時の恩師である松永 亨先生、久保 武先生のお名前とともに、歴代学会長の末席に加えていただけましたことは本当に光栄の極みです。深く感謝申し上げます。

第28回日本耳科学会のテーマは「耳科学の未来」とさせて頂きました。「人工聴覚器医療」、「再生医療」、「遺伝子医療」、「医療ロボット」、「医療人工知能」など、常に進化・発展を続ける「耳科学」の各領域での最新情報を共有した上で、「耳科診療」、「神経耳科診療」の未来はどう変わり、どこに向かうのか、会員の皆さまでしっかりとお考えいただく良い機会になればと願っています。同時に、耳科学研究へ「分子生物学」、「分子遺伝学」が導入されて久しい今、「生理学的研究」、「形態学的研究」の意義についてあらためて思いを巡らしながら、「耳科学研究の未来」にどのようなbreakthroughが期待され、それにより何が解明され得るのか、新たな研究課題は何なのか、新進気鋭の若手研究者を中心に十分にご討議いただければ幸いに存じます。

本学会では、メインテーマである「耳科学の未来」に沿って、「人工内耳医療の未来」、「再生医療・iPS医療の未来」、「内耳病態研究の未来」、「聴神経腫瘍診療の未来」の4つのシンポジウム、また、「人工中耳医療の未来」、「耳科画像診断の未来」の2つのパネルデイスカッションを企画いたしました。いずれのプログラムでも、それぞれの領域の第一人者の先生にご司会をお願いし、各テーマのスペシャリストからご講演を頂戴します。座長と演者の先生、さらには会場にご参集の先生との濃厚なご討議を通して、各テーマの未来像について十分に掘り下げていただき、メインテーマ「耳科学の未来」を予見・予知する学術講演会になることを心より願っています。

「耳科学の未来」を考える際、「温故知新」、すなわち、「耳科学の歴史」、「耳科手術の開発と臨床導入」、「手術法の変遷」、「手術法の発展と治療成績の向上」などについてこれまでの知識を整理することも重要です。特別企画「耳科手術の歴史」では、村上信五理事長のご司会で、「鼓室形成術」、「人工内耳手術」、「人工中耳手術」、そして「聴神経腫瘍の手術」の4つの手術について、それぞれの手術に関して国内におけるパイオニア、エキスパート、大先輩であられる4名のご高名な先生より、それぞれの耳科手術の歴史をご紹介していただきます。どのようなお話しを拝聴できるのか、私自身、大変楽しみにしております。学会第2日目午後1時20分、第1会場にご参集ください。なお、第2会場でも同時生中継させていただきます。

国内および海外からの招聘講演の演者として、澤 芳樹先生(大阪大学心臓血管外科学講座)、Thomas Lenarz先生(Hannover大学、Germany)、Andy Griffith先生(NIDCD・NIH、USA)、James Hudspeth先生(Rockefeller大学、USA)、Robert Briggs先生(Melbourne大学、Australia)、Yang-Sun Cho先生(Sungkyunkwan大学、Korea)、Joachim Muller先生(Munich大学、Germany)、Konstantina Stankovic先生(Harvard大学、USA)、Vladislav Kuzovkov先生(St. Petersburg ENT&Speech研究所、Russia)の各先生をお招きいたします。澤先生には「再生医療・iPS医療の未来」について、海外招聘講師の先生には「耳科学の未来」に関する最新の研究成果、臨床最前線をご紹介いただく予定です。同様に、ランチョンセミナー(10題)およびイブニングセミナー(2題)でも、国内外の講師の先生による素晴らしいご講演が予定されています。お楽しみいただければ幸いに存じます。

他の企画として、学会第3日目午前に第1会場において「初期研修医・学生セッションI・II」(120分)、同じく、学会第3日目午前に第2会場において「海外留学セッション」(60分)、そして学会第2日目午後に第1会場において「耳科手術指導医制度セッション」(30分)を開催いたします。「会長講演」も含め、これらのセッションにもぜひご参集ください。

学会場は大阪国際会議場10階および12階の全フロアを使用し、第1会場(320席)、第2会場(180席)、第3会場(230席)、第4会場(140席)、第5会場(160席)を準備いたしました。ポスター会場は、最大で185演題まで対応できる十分なスペースを確保いたしました。また、展示会場およびHands-on開催のための会場も準備しています。ゆったりとした空間の中でお寛ぎいただきながら、学会プログラムをお楽しみください。学会前日の役員会、各種委員会、そして学会第2日目夜の会員懇親会は、大阪国際会議場に隣接するリーガロイヤルホテル大阪を使用して開催します。

学会会期の10月初旬の大阪は一年で最も気候が安定し、紅葉を迎える直前の秋麗の穏やかさと清々しさが街中に漂います。大阪最大の観光スポット大阪城や道頓堀など、見どころ満載の大阪観光を存分にお楽しみください。もちろん、秋の美味の探索にも最適の季節です。粉もん屋さんから北新地や心斎橋のミシュランの名店まで、数多くのグルメ処が皆さまのお越しをお待ち申し上げています。第28回日本耳科学会とともに大阪の魅力を十分にご堪能頂ければ幸いに存じます。

最後に、学会終了後、同じく大阪国際会議場を使用して、「Auditory Implant Workshop in Osaka 2018」、「人工内耳セミナー(仮題)」、そして小学生・中学生を対象とする「子供教育プログラム - 耳の構造と仕組み -」を開催する予定です。準備が整い次第、第28回日本耳科学会ホームページ上に順次ご案内いたしますので、ご興味がおありの先生はご参加ください。第28回日本耳科学会への皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げております。