学会名:第71回日本音声言語医学会総会・学術講演会
テーマ:エンターテイメントと音声言語医学

実技講習のご案内

耳鼻咽喉科専門研修中の専攻医の方へ

本講習は、2026年度以降に耳鼻咽喉科専門研修を開始する医師が専門医認定の際に必要とされる「検査に関する実技講習」に該当します。

  • 実技講習の受講は事前申込制です。
  • 第71回日本音声言語医学会総会・学術講演会への参加が必須となります。

テーマ

音声障害評価における客観的検査の実際
―音響分析・発声機能検査・ストロボスコピー―

内 容

音声障害の評価には、喉頭所見、音声所見、空気力学的所見を含む多面的なアプローチが必要である。本邦では聴覚心理的評価としてGRBAS尺度が広く用いられているが、主観性に依存するため評価者間・評価者内の再現性に課題がある。そのため近年、客観的評価法の重要性が再認識されている。

音響分析は、音声信号の周期性や振幅変動、雑音成分などを定量化することで、嗄声の性質を客観的に評価する手法である。代表的指標としてjitter、shimmer、HNRなどがある。

発声機能検査は、発声時の呼気流や発声持続時間を測定することで声門機能や発声効率を評価する方法である。最長発声持続時間(MPT)や平均呼気流率(MFR)は臨床的に簡便かつ有用な指標であり、声門閉鎖不全や発声効率低下の評価に寄与する。

ストロボスコピーは、声帯振動を疑似的なスローモーションとして観察可能とする検査であり、振動の周期性、対称性、粘膜波動、声門閉鎖様式などを視覚的に評価できる。音響分析や発声機能検査では捉えきれない振動様式の異常を直接評価できる点で重要である。

本実技講習では、音響分析、発声機能検査、ストロボスコピーの3つの客観的評価法について、それぞれの基本原理および測定・観察の実際を概説した後、実機を用いた実習を行う。各検査の適応、測定手技、結果の解釈を整理し、日常臨床においてこれらを統合的に活用するための実践的理解の習得を目的とする。

日 時

2026年10月23日(金)15:00~16:00
2026年10月24日(土)13:40~14:40

会 場

国際医療福祉大学 東京赤坂キャンパス 5F ゼミ室6

参加費

無料

定 員

各回15名以内
  • 定員に達し次第、締め切らせていただきます。

協 賛

永島医科器械株式会社・オリンパスマーケティング株式会社・PENTAX Medical合同会社・株式会社精研

司 会

細川 清人(大阪大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

講 師

波多野雅輝(国際医療福祉大学東京ボイスセンター)
荒木 直人(山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座)
倉上 和也(山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座)
栗原みゆき(国際医療福祉大学東京ボイスセンター)
佐藤 彩寧(国際医療福祉大学東京ボイスセンター)

プログラム(23日・24日とも同内容)

5分:概要説明(音響分析) 波多野 雅輝(国際医療福祉大学東京ボイスセンター)
5分:概要説明(発声機能検査) 荒木 直人(山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座)
5分:概要説明(ストロボスコープ検査) 倉上 和也(山形大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座)
45分:実技講習

(実技)
受講者をグループA・B・Cに分け、15分毎にグループを入れ替えて実施。

グループA:音響分析実技(波多野先生)
音響分析ソフト(MDVP)を用いて音響分析を実際に行う

グループB:発声機能検査実技(荒木先生)
発声機能検査装置を用いて発声機能検査を実際に行う

グループC:ストロボスコープ検査実技(倉上先生)
ストロボスコープ検査機器を用いてストロボスコープ検査を実際に行う