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第22回日本神経理学療法学会学術大会第22回日本神経理学療法学会学術大会

大会長挨拶

第22回日本神経理学療法学会学術大会
大会長 玉利 誠
(令和健康科学大学リハビリテーション学部理学療法学科)

 「理学療法士及び作業療法士法」が制定されて約60年。日本神経理学療法学会学術大会も第22回大会(第59回理学療法学術大会)を迎え、長きに渡って神経理学療法を議論する場となってきました。
近年の大会テーマを振り返ると、第16回大会「次代を担う」、第17回大会「一歩先へ~One more step forward~」、第18回大会「2020年のシュプレヒコール~理学療法における意思決定~」、第19回大会「知行合一で、理想郷(イーハトーヴ)へ邁進する」、第20回大会「我々は何者か、どこに向かうのか~決別と融和、そして創発へ~」、第21回大会「臨床知への歩み~学際性への架け橋~」と続いています。
 本大会では、このような過去の大会の歴史と意志を引き継ぎ、「創始~次代への超克~」をテーマに掲げました。その意図は、これまでの議論を礎に、一人ひとりの知を結集し、共通了解可能な神経理学療法の型を創り始めていく機会となることを願うものです。また、その道のりの比喩として、「完成は付加すべき何ものもなくなったときではなく、除去すべき何ものもなくなったときに達せられるように思われる」というサン・テグジュペリの一節を引用しました。近年、テクノロジーの進歩により様々な機器が開発されており、今後も多くのテクノロジーが神経理学療法に付加されていくと思われます。その一方で、付加された技術を活かすためには、細やかな研究や議論によって様々なバイアスを除去していく必要があり、そこに学術大会の意義があると考えています。
 本大会がより良い神経理学療法を目指す道のりとして、参加者の皆様が学び、対話し、進み、創る場となり、その知が波紋となって広がることを願います。

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