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会長挨拶

会長

第8回日本在宅救急医学会学術集会 会長
医療法人池慶会池端病院 理事長 池端幸彦

このたび、2024年11月9日(土)、10日(日)の2日間の予定で、北陸路・福井市内AOSSA(アオッサ)「福井県県民ホール」(福井駅直結)に於いて、第8回日本在宅救急医学会・学術集会を開催させて頂く事になりました。

約3年余にわたり世界中を苦しめてきた新型コロナウイルス感染症も、ようやく落ち着きを見せ始めた最中、本年元日に発災した「令和6年能登地震」により、隣県でもある石川県能登地方は予想を遙かに越す甚大な被害を被ることになりました。あらためて被害に遭われた全ての皆様に心からお見舞い申し上げると共に、1日も早い復興をご祈念申し上げます。

さてご承知の通り、2024年度は診療・介護報酬同時改定が施行され、超少子高齢化の中で全ての産業で人材不足が叫ばれる中、働き方改革の施行、地域医療構想の見直し、第8次医療計画等々により、医療提供体制が大きく「変化」を遂げざるを得ない時期が到来したと言えるでしょう。その中でも特に今回の診療報酬改定は、医療従事者の賃上げ等の処遇改善のために、0.88%のプラス改定であったとは言え、急性期、回復期、慢性期の入院医療、更には在宅や外来の医療に至るまで、限られた財源の中で選択と集中により効率的効果的な医療を追求した結果、大変厳しい改定であったと言わざるを得ません。

その中で、在宅患者の急性増悪の際の「在宅医療」と「救急医療」の連携と協働の重要性を提言しつつ進化を遂げてきた当学会としても、誰一人切り捨てることなく、しかも効果的医療をより効率的に提供出来るかを意識し、「いのちと暮らしと尊厳をまもる在宅救急」を本学術集会のメインテーマに掲げました。

プログラムとしては、日本医師会の松本吉郎会長、地域包括ケアシステムの生みの親とも言える埼玉大学理事長田中滋先生をはじめ著明なゲストによる基調講演や記念講演、さらに在宅と救急のコラボレーションという趣旨に沿ったユニークなシンポジウム等も企画しております。勿論、それぞれのテーマに沿った一般演題も募集いたしますので、医師を始め多職種の医療従事者や関連職種の皆様方にご参加頂き、大いに議論できればと考えております。
「地味にすごい、福井」をキャッチコピーにしている位ですから、まさに地味なイメージの福井県かもしれませんが、本年3月16日に待望の北陸新幹線が福井県敦賀まで開通し、100年に一度のチャンスとばかりに、官民一体となって県外からの皆様を歓迎すべく「おもてなし」の準備をしております。

本県には、東尋坊や永平寺等古くからの観光地の他、最近売り出し中の「日本のポンペイ」とも言われる朝倉義景時代の「朝倉遺跡」や、世界三大恐竜博物館の1つで昨年全面リニューアルして大人気の「福井恐竜博物館」等、魅力的な観光地も目白押しです。またグルメに関しても、全国的な人気の越前蟹は勿論、焼き鯖寿司、甘エビ、若狭カレイ等の海産物の他、コシヒカリ発祥の地としてお米や蕎麦も美味しく、また水も良いため全国的にその名を馳せている銘酒も多く、是非一度ご堪能頂きたいと思っております。では皆さん、本年11月に北陸の地・福井でお目にかかりましょう!!