大会長挨拶

第11日本スポーツ理学療法学会学術大会
大会長鈴川 仁人

 第11回日本スポーツ理学療法学会学術大会を令和7年(2025年)1月25日(土)、26日(日)に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜ノースにて開催させていただきます。スポーツ理学療法に関係する多くの優れた研究者がいる中で今回大会長を拝命したことに誇りと同時に責任の重さを感じています。所属先がある横浜市の象徴的な場所である”みなとみらい”で、ワンフロアで開催できることを優先して今回の会場を選定いたしました。参加者の皆様方にとって記憶に残るような充実した学術大会となるように準備を進めてまいります。

 今回の学術大会のテーマは「多様性とスポーツ理学療法」といたしました。多様性とスポーツ理学療法の関係についてはいくつかの重要な点があります。

 まずは、スポーツ理学療法サービスのアクセスと平等についてです。さまざまなバックグラウンドや特性を持つ個人がスポーツ理学療法をベースとしたサービスにアクセスできるよう、多様性への配慮が必要です。スポーツ理学療法の対象者は、医療の対象となる症状や障害を有する場合は医療保険による運動器リハビリテーションを利用し、医療の適用外となる場合でも医療保険外のコンディショニングやトレーニング等のサービスを自由に選択できる平等性が必要です。また、スポーツ理学療法は、性別に関係なく、すべてのアスリートに対して適切な治療と支援を提供するための方法を模索する必要があり、女性スポーツ理学療法士のさらなる活躍がそのキーポイントになります。そして、東京2020大会のレガシーとして、国内のパラアスリートがスポーツ理学療法の対象者であるという認識が深まっていることが挙げられます。多様な個性を有するパラアスリートを尊重しながら、適切なスポーツ理学療法とアスリートサポートを提供することが重要です。

 以上のテーマに沿った内容を学術的にディスカッションいただくことで、知識の深化や進歩、トレンドの方向性の確認、コラボレーションの促進に繋げたいと考えております。そして、一般演題や主題演題を含め、多くのスポーツ理学療法学の知見を整理する機会にもなると思います。本学術大会ではそのような知見をどのように社会実装させるのかについても考える場になれば幸いです。

 1月下旬の横浜は寒冷な気温への備えが必要な時期となりますが、その美しい景色、歴史的な価値、文化的多様性、そして卓越したアカデミックな環境で知られています。そして、横浜中華街をはじめとした食の中心地でもあります。2日間の短い期間ではありますが、ご参加いただく皆様方の貴重なコミュニケーションの場にもなり、様々な形で英気を養っていただけるものと考えております。

 最新の情報や知見に触れていただき、ご参加していただいた皆様方にとって充実した学術集会になることを切望いたします。

 多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。