第35回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会を2025年2月5日(木)と6日(金)の両日にわたり、横浜市のパシフィコ横浜会議センターにおいて開催させていただきます。平野前理事長、菅澤前副理事長、並びに現朝蔭理事長をはじめとする関係の諸先生方に心から感謝申し上げます。ご存知の先生もおられると思いますが、本学会は記念すべき第1回の総会・学術講演会を東海大学耳鼻咽喉科初代教授である三宅浩郷先生が1991年1月に明治記念館(東京都)で開催された学会で、我々東海大学にとっては大変縁の深い学会です。私自身も35年前から参加しておりますが、このように伝統ある本学会を担当できますことは教室員、同門一同大変嬉しく、また光栄に存じております。
ここ数年の頭頸部外科の新技術、新術式などの発展は目覚ましいものがあります。頭頸部癌における低侵襲治療、ロボット手術、アルミノックス治療の開発、内視鏡下の耳科手術、鼻副鼻腔の内視鏡手術の頭蓋底への適応拡大、睡眠時無呼吸に対する新たな手術療法など、あらたに保険収載される術式が増えてきています。今、自分が専攻医だったら何を専門に選ぼうか、うれしい悲鳴をあげそうな気がします。ですがその割に,耳鼻咽喉科頭頸部外科を目指す若い医師がまだまだ少ない傾向にあります。そこで、第35回の学会のテーマを「明るくひらけた頭頸部外科のみらい」としました。ますます目白押しの新規技術の開発は、文明開花の地である横浜での本会にピッタリな時代背景であり、また若い先生や研修医,専攻医にこの外科領域の明るい「みらい」をお示しすることができれば、専攻医の増加にも一役かえるのではないかと考え、会場のみなとみらいをもじって決めた次第です。
特別講演1は東海大学前医学部長で幹細胞研究でご高名な森 正樹先生にお願いしました。「外科学を楽しもう!」という大変魅力的なタイトルでお話しいただきます。基礎研究から臨床研究、再診の遠隔手術まで幅広いお話を伺えます。特別講演2は落語家であり落語芸術協会会長の春風亭昇太師匠により「落語と私」のお題でお話しいただきます。東海大学とのご縁が深い師匠から楽しい、ためになるお話がうかがえるものと思います。また海外招待講演をNational Taiwan UniversityのPei-Jen Alex Lou教授にお願いしました。国際セッションのModeratorもお願いして、「東アジア頭頸部癌シンポジウム」として口腔癌についての最新の話題についてディスカッションできればと思います。
シンポジウムとして「頭頸部癌の低侵襲手術の明るいみらい」「鼻副鼻腔炎診療の現状と明るく開けたみらい」「APAC耳科学シンポジウム」で各領域のエキスパートと海外からの演者をお招きしての議論をかわしていただきます。パネルディスカッションは「明るく開けた耳科・鼻科の夜明け」「明るく開けた頭頸部手術の夜明け」「明るく開けた嚥下診療のみらい」「現場からの検証と提言:頭頸部がん専門医制度の改善点と次世代育成の方向性」を企画しました。新進気鋭の演者に多くの最新のトピックを取り上げていただきます。男女共同参画の企画として順天堂大学の再生医学教授 田中里佳先生(東海大学卒)に基調講演をいただき、その後「しゃべくり みみ・はな・のど ~外科医のリアルな話~」で楽しい議論ができればと思います。
そのほか、東海大学に縁のある先生方やゲストをお呼びしての企画をたくさん準備しております。教育セミナーやハンズオンセミナーも数多く企画し、専攻医や研修医、学生にも楽しんでいただけるものと思います。ランチョンセミナー、スイーツセミナー、イブニングセミナーなどの企画も、最新の情報を網羅して盛りだくさんに準備しました。光免疫海外招聘講演(教育講演)として海外から最新の研究内容を紹介していただきます。
学会での疲れを癒していただくために会場の休憩スペースや会員懇親会についても工夫をしていきたいと考えておりますのでご期待ください。なお、会場であるパシフィコ横浜はみなとみらいという比較的新しい街に位置しておりますが、周辺には開国・文明開化の地である関内やその結果うまれた横浜中華街があり、歴史への思いを馳せるとともにおいしいお食事をお楽しみいただくこともできると思います。会場周囲、特に野毛を中心として飲食店について医局員が作成したお勧めリストも用意しておりますのでご参考としていただければ幸いです。YOKOHAMA AIR CABIN、赤レンガ倉庫、カップヌードルミュージアムや、アンパンマンミュージアムや横浜駅東口アソビルなどお子様連れでも楽しめるイベントがたくさんあります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げておりますとともに、第35回日本頭頸部外科学会が、未来に向かって明るく開かれ、希望と創造に満ちた学びの場となりますよう、教室員一同、誠心誠意歓待いたします。皆様と横浜でお会いできることを心よりお待ち申し上げております。