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大会長挨拶

第11回 日本地域理学療法学会学術大会
大会長 大垣 昌之(社会医療法人愛仁会 愛仁会本部)

日本地域理学療法学会は前身の分科学会時代より第1回から第10回までメインテーマを「地域理学療法学の構築を目指して」として、地域理学療法学の基礎構築に貢献しました。

第10回大会では、サブテーマとして「変貌する地域社会と理学療法士の新しい役割」として、時代背景から理学療法士の役割を議論しました。

理学療法士を取り巻く環境は大きく変わり、医療、介護においても役割分担が進み、役割だけでなく責任(結果)も求められる時代になりました。第11回大会では、今までの日本地域理学療法学会の流れ(つがなり)を踏まえて、「地域をつなぐ理学療法の役割と責任~実践4領域の学際~」というテーマとさせていただきました。

医療・介護の役割分担が進み、我々理学療法士も、病期ごとの横断的な場面での関りが多くなり、縦断的な関りが少なくなりつつあります。それを補うためにも、専門職同士の情報の共有化は重要であり、シームレスな連携が必要不可欠となっています。お互いが「つなぐ」を実践することが求められ、我々理学療法士として臨床では、時間的縦のつながりとしての各病期、空間的横のつながりとしての他施設、同職種、他職種とのつながりの実践が重要であり、そして何より地域社会(社会参加)とのつながりを考えなければなりません。また、地域理学療法学会では、実践領域を「個別-集団」という軸と、「直接-間接」という軸を直行させた4つの領域に整理しており、それぞれは独立したものではなく、包括的に考える必要があり、それぞれの役割や責任についても考えたいと思います。

「地域理学療法=生活期の理学療法」と理解をしている理学療法士は少なくなく、地域理学療法の対象者は地域の方々であり、医療機関に勤める理学療法士の患者も、当然その対象者になります。医療機関も地域のフォーマルな一つの資源であり、退院後の社会参加を見据えた介入が望まれることは言うまでもありません。つまり、地域理学療法は、全ての病期が対象であることを理解していただき、多くの理学療法士の方にこの学術大会に参加していただきたいと考えています。

本学術大会は現地開催を予定しており、全国の理学療法士とのつながりを再確認し、地域理学療法学の発展に寄与したく思っています。

会場がある高槻市は、大阪と京都をつなぐ中間点であり(電車で約15分)、学会と秋の関西を楽しんで頂きたく思います。あなたは大阪派?それとも京都派?

皆様の多くのご参加を理事および準備委員一同、心よりお待ちしております。

第11回 日本地域理学療法学会学術大会