大会長挨拶

第12回地域包括ケア推進病棟研究大会
大会長 野瀬 範久
このたび、第12回地域包括ケア推進病棟研究大会の大会長を仰せつかりました、医療法人社団十善会 野瀬病院 理事長の野瀬範久です。
本大会は、阪神・淡路大震災から30年を経過し、復興の象徴である神戸の地で開催いたします。かつてこの街には「お節介やき」の文化が根付き、困ったときには自然に手を差し伸べ合う地域のつながりがありました。震災の経験から生まれた地域の絆と助け合いは、現在の地域包括ケアの理念にも通じています。
しかし今、私たちは高齢化と多死時代に直面し、孤独や生活不安が大きな課題となっています。
「ときどき入院、ほぼ在宅」の理念を実現するためには、病院機能にとどまらず、多職種が互いに支え合う医療・介護のあり方が一層求められています。
加えて、南海トラフ地震をはじめとする大規模自然災害のリスクは現実のものとして迫っています。地域包括ケア・医療病棟は、平時の医療・介護連携だけでなく、有事においても地域の拠点として機能しなければなりません。我々が地域を支える力となるよう、BCPや災害対策の備えについても共に議論し、未来を見据えた地域づくりを進めていくことが重要です。
2026年度には診療報酬改定が予定され、地域包括ケア・医療病棟の役割や方向性が改めて問われることになります。その節目にあたる今回の大会では、全国の実践者の知恵を共有し、これからの病棟運営に必要な視点を皆さまと共に考える機会としたいと願っています。あわせて、災害への備えについても共に考え、地域を守り抜く力を高める場としたいと考えています。
さらに今回は、これまでにない試みとして閉会式後に懇親会を企画しました。多職種の皆さまが立場を越えて交流し、情報交換を深める貴重な場になると期待しています。加えて、神戸のご当地グルメと有名お笑い芸人をゲストにお招きし、関西ならではの雰囲気も楽しんでいただければ幸いです。学びと交流に加え、温かいつながりを実感できる一日となるでしょう。
全国から多くの皆さまに神戸へお越しいただき、共に語り合えることを心より楽しみにしております。
