第10回地域包括ケア病棟研究大会

大会長挨拶

大会長 西村直久
第10回 地域包括ケア病棟研究大会
大会長 西村 直久

第10回 地域包括ケア病棟研究大会の大会長を仰せつかりました西村直久です。

これまで研究大会に携わってきた全ての皆様、いまだ終息が見えないコロナ禍で地域の医療や介護を守り続けている医療、介護、福祉関係者の皆様に感謝と敬意を表します。

地域包括ケア病棟協会設立10周年の年に、節目となる第10回大会を開催できることを喜ばしく思うと共に、大会長としての重責に身の引き締まる思いです。

さて、記念すべき10回大会のテーマは「地域包括ケア未来構想」~人生100年時代に向けて~に致しました。

2024年度は、診療報酬と介護報酬の同時改定、第8次医療計画、医師の働き方改革等々、国の政策としても、医療・介護現場においても、重大な局面を迎えます。

この度、基調講演として日本医師会 松本 吉郎会長、特別講演として厚生労働省 追井 正深医務技官、同省保健局医療課 眞鍋 馨課長に御講演を賜る予定となっております。

また、地域に目を向けると、人口減少や超高齢化による、労働人口の減少と働き手の高齢化による生産性の減少、老々介護や核家族化による介護力の低下など、各地域の社会保障を支えるインフラをどのように維持し高めていくのか、課題は山積しています。

「誰もが我が事のように、我が町を守る」このようなサステナブルな町づくりを医療機関や介護・福祉事業所が中心となって取り組んでいる事例や、今後避けては通れない医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の我が国の方向性とDX先進国の現状、様々な視点からのSDGsへの取組など多様な演題・研究発表が、地域社会の持続可能性を高める手がかりになれば幸いです。

地域包括ケア病棟が未来に向けてできること、担うべき役割について、地域包括ケアシステムから更に一歩踏み込み「地域共生社会づくり」という大きな枠組みの中で語り合える大会にできればと思っております。

昨年の第9回大会は、鬼塚 一郎大会長のもとで、コロナ禍を経て3年ぶりの対面開催となりとても盛会でした。節目となる第10回大会は、協会設立10周年にふさわしいものになるよう鋭意努力してまいります。

会員、非会員問わず、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。