ご挨拶

第10回 日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
会長 宇佐美 真一(信州大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 教授)

このたび第10回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会を担当させていただくこととなり、大変光栄に存じます。小児耳鼻咽喉科はすでに欧米ではサプスペシャルティとして確立しておりますが、わが国でも少子化が進行する中で、専門性の高い小児耳鼻咽喉科の診断や治療の重要性が年々高まってきております。学術講演会では先生方のニーズにお答えできるような企画を用意し、活発な討論を行っていただけるように、医局員・スタッフ一同で鋭意準備を進めおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

会期は平成27年5月8日(金)〜9日(土)の2日間に、また会場は長野県の東の玄関口である軽井沢にさせていただきました。開催直前の3月14日に北陸新幹線が開通し、GW後半で賑わっているところではないかと思われます。東京から1時間10分、金沢から1時間40分の軽井沢駅に隣接する日本最大級のアウトレットモールを抜けると、会場の軽井沢プリンスホテル・ウエストがあります。会期中は新緑まばゆい爽やかな軽井沢の大自然の中、リゾートホテルならではのゆったりした環境で学会をお楽しみいただければと思っております。また複数名でご滞在の場合にはコテージへの宿泊もご選択いただけるよう準備致しておりますので、HPからお問い合わせいただければ幸いです。

さて今回は、シンポジウム2つとワークショップ1つ、その他ランチョンセミナー、教育講演などを予定致しております。シンポジウム I は「サイトメガロウイルス感染症をめぐる各方面からの取り組み」と題して、坂田 英明先生(目白大学耳科学研究所クリニック)と岩崎 聡先生(国際医療福祉大学三田病院)に、シンポジウム II は「小児耳鼻咽喉科領域における遺伝子医療」と題して、古庄 知己先生(信州大学医学部附属病院遺伝子診療部)と中川 尚志先生(福岡大学医学部耳鼻咽喉科)に司会を担当していただきます。またワークショップでは、平成26年に適応基準が変更になった小児人工内耳について、具体的な症例を持ち寄って議論していただく予定です。

標高1,000mに位置し、避暑地や別荘地として知られる軽井沢。古くは交通の要所として、そして人々の安らぎの地として多くの人に親しまれてきました。面積の半分ほどが国立・国定公園の中にあり、雄大な浅間山の容姿のもと、春はコブシ、カラマツの美しく柔らかな芽吹きが見られ、まさに軽井沢独特のイメージを感じ取ることができると思います。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。