第10回慢性期リハビリテーション学会

学会長挨拶

 2023年3月9日(木曜日)、10日(金曜日)第10回慢性期リハビリテーション学会を長崎の地で開催させていただくことになりました。記念すべき10周年ということもあり、超高齢社会における慢性期リハビリテーションの重要な役割を再確認する意味も含めて、テーマを『地域包括ケアを推進する力の結集』としました。そしてサブタイトルとして私たちが大切にしている「地域リハビリテーション」の思いを込めて“その人らしい生活を支えるために”と銘打って、みんなで何をなすべきか・何ができるかをもう一度共に考え・学ぶ機会になったらと思っています。
 さて、超高齢社会における地域医療は単に“命を救う・病を治す”だけでは高度に進歩した急性期治療が生活に繋がらないという決定的な課題を抱えています。この命題を克服するためには医療機能の分化・連携によって着実に地域生活に繋げていく地域完結型医療提供体制の構築が重要です。そしてなによりも大切なことは急性期から多職種協働によって適時・適切なリハビリテーション医療が提供され、生活が再建されていくことです。昔、「医療は生活に出会えるか?」という議論がありました。地域包括ケア時代を迎えようとする今こそ、地域医療は生活を組み込んだ包括的な展開が求められます。この意味で疾病の専門的治療と並行して実施される急性期リハビリテーションが『生活の準備』を、そしてその後の慢性期には地域密着型の病院において障害の改善と『生活の再建』を行い、安心・安全な地域生活の中で、『再建された生活の維持・向上』を図ることが望まれます。例え重度の障害が残っても“尊厳を順守し、その人らしく生活が続けていけるような地域づくりに寄与する”こともまた大切な役割ではないでしょうか。
 ここ長崎では今年秋(9月23日予定)には西九州新幹線が開通します。それに伴い、駅周辺も大きく様変わりしています。会場は長崎駅に近接して新しくオープンしました「出島メッセ長崎」です。
 久々にコロナ禍を乗り越え、対面で忌憚のない交流ができることを願っています。「地域リハビリテーション」のメッカと評される長崎に多数の方々が集い、その人らしく生活が続けられるような地域を支える慢性期リハビリテーションのあり方を考えていこうではありませんか!
 万全の感染対策の下、コロナに負けず、是非とも多くのみなさまが長崎に参集いただき、楽しく、賑やかに、そしてなによりも長崎を満喫いただきますことを願っております。何卒よろしくお願いいたします。

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