第37回関東甲信越ブロック理学療法士学会

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学会長挨拶

第37回関東甲信越ブロック理学療法士学会
学会長  大屋 晴嗣
一般社団法人 栃木県理学療法士会 会長
リハビリテーション花の舎病院

 日本は世界一の「超高齢社会」となっており、2017年現在、高齢化率の上昇はさらにその勢いを増しております。今までに日本が経験したことのない少子超高齢社会に対し、リハビリテーションを取り巻く環境では様々な変革が求められています。
 若干景気は上向き傾向にあると言われていますが、日本の歳出における社会保障費の増大は避けることはできず、いかにそれを抑えるかが激しく議論される中、平成30年4月医療保険・介護保険の同時改定が予定されており、「より経済的に効率の良いリハビリテーション」が優先されることになってしまうかもしれません。病気や怪我により療養を要する人々はもとより、社会的弱者と言われる高齢者や障がい児・者にとってリハビリテーションとは何なのか、理学療法士一人一人が考えていかなければならない時期になってきていると感じます。
 5年後には後期高齢者となっていく「団塊の世代」の方々の社会観念は、過去に自分たちが接してきた高齢者とは違うようです。ここで使われている「団塊」とは、「大きく固まっている存在」というだけではなく、「密度が高くて周囲と異なる特質を持つ」という意味が含まれているそうです。つまり、多様な価値観を持った同世代の方々が大勢おり、そのような方々を対象に私たちは今後、リハビリテーションをあらためて考え理学療法を実践していかなければならないのです。
 リハビリテーションの考え方は2001年に「ICIDH」から「ICF」にシフトしました。概念図では「心身機能・身体構造」-「活動」-「参加」を軸として整理されますが、地域包括ケアシステムなどでもその考え方が取り入れられています。私たち理学療法士は今一度その軸をなし、ある意味リハビリテーションのゴールとなるであろう「参加」あるいは「自立」という言葉の持つ意味について再考する必要があると考え、今回の関東甲信越ブロック理学療法士学会テーマを「守るべきもの・変わるべきもの ~参加の本質を考える~」とさせて頂きました。
 栃木県理学療法士会が一丸となり、充実した学会を企画してまいります。参加者の皆様には、世界文化遺産の二社一寺(日光二荒山神社・日光東照宮・日光山輪王寺)、日本最古の学校といわれる足利学校や塩原温泉・鬼怒川温泉など、足を伸ばして栃木県の魅力にも触れて頂ければと存じます。なお、開催地となる宇都宮は餃子の街、ジャズの街としても知られておりますが、カクテルの街でもあり、学会の後のひとときも楽しんでいただければ幸いです。
 多数の演題のご応募と、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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