第108回日本病理学会総会

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会長挨拶

会長 坂元 亨宇

第108回日本病理学会総会
会長 坂元 亨宇
(慶應義塾大学医学部 病理学 教授)

この度、第108回日本病理学会総会を担当させていただくこと、大変光栄に存じます。慶應大学で担当させていただくのは、第101回の岡田保典教授以来ということになります。日本病理学会が次の100年に向けて改めてスタートを切り、すでに8年が経ったことになります。
今回のテーマは、形態学の挑戦とさせていただきました。病理学の原点である形態学は、病理医の経験に基づく洞察力に加えて、分子の目、ITの目もとり入れることで、さらなる発展をすることを思い描いております。内視鏡・超音波・放射線などの画像診断学の進歩は、病理所見に迫る領域も現れ、また、治療学の進歩は、これまで治すことができなかった疾患の治療を可能としつつあります。そのような中で、病理学の最大の魅力は、病気の全体像(地図)を精密に示すことではないかと思います。
その様なテーマのもと、特別シンポジウム3課題、シンポジウム7課題、ワークショップ16課題を企画させていただきました。特別シンポジウムは、最近の医療の中でもトピックである、がんゲノム医療、IT化とAI研究、免疫微小環境に焦点を当てさせていただきました。シンポジウムでは、総論的なトピックとして、酸化ストレス、糖鎖生物学、免疫組織による遺伝子診断、組織に応用可能なイメージング技術、オルガノイドとPDX、さらには、病理学教育、病理に関わる医療政策について議論いただきます。ワークショップでは、全身の臓器を対象として、臓器病理学の最近の進歩として、各論的な企画をお願い致しました。各論的な議論は、英語でも行いやすいことから、一部はインターナショナルセッションとして企画をいただきます。一般演題の多くは、ポスターでの発表をお願いすることになりますが、展示会場と一体となった広いスペースで、討論時間はプレナリーとして行うことで、十分に討論をしていただけると考えております。また、最終日は、若手ポスター発表として、学部学生、研修医、大学院生を対象に独立した企画とし、討論に続く交流会では、優秀演題の表彰とシニアとの交流を楽しんでいただければと考えております。
既定の宿題報告3題、各種講習会、国際交流事業、そして、共催セミナーも例年通り行われます。診断機器、コンパニオン診断、新たな診断治療法に関連した、産業界の進歩や最新の情報にも効率よく触れられるように、広い展示会場を有効活用し、共催セミナーも多数企画する予定でおります。
2019年春の東京は、東京オリンピックを1年後に控え、変わりつつあるのではないかと思います。出来るだけ多くの方に学会に参加いただき、3日間の企画を楽しんでいただければと思います。

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