第73回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

第73回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会開催にあたって

第73回日本気管食道科学会会長
琉球大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
鈴木幹男

 この度、第73回日本気管食道科学会総会ならびに学術講演会を2022年11月3日(木曜日)と4日(金曜日)の両日にわたり、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにおいて開催させていただくことになりました。開催にあたり塩谷彰浩理事長をはじめ役員各位及び会員の皆様に心より御礼申し上げます。日本気管食道科学会は昭和24年(1949年)に設立され、学際的な協働のもとに発展してきた伝統ある学会であり、担当できますことを大変名誉に感じるとともに身の引き締まる思いでおります。
 本学会は耳鼻咽喉科、消化器外科、呼吸器外科・内科、形成外科、放射線科、麻酔科など多科が従来の診療科の枠を越えてその成果を還元することを目的とする学会です。日本社会をみますと急速に高齢化が進行し、従来からの気道狭窄、異物、無呼吸症候群などの疾患に加え、がんなど加齢を背景とする疾患、フレイルを背景とした嚥下障害、音声障害などが増加しています。そこで学会テーマを「Go Forward: QOL向上を求めて」といたしました。COVID-19パンデミックが収束しない中、よりよく生きるために医療の革新をおこなってゆきたいという願いと決意を込めています。杉尾賢二大分大学教授が主催された第72回はWeb開催となり、その利点を活かして多くの企画が組まれ大きな成功を収められました。Web開催はどこにいてもアクセスできる利点がありますが、皆が集まり顔をつきあわせて討議する現地開催の魅力もございます。感染収束の状況によりますが、第73回は現地開催をめざして準備を進めてゆきたいと思います。本学術講演会は従来会場数を比較的絞って多くの聴衆の前で講演を行っていただくスタイルでしたが、今回は1会場にお集まりいただく人数が少なめになるように多くの企画を並列で組ませていただきます。本会の特徴である学際性を活かしながら、特別講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ、ビデオセミナー、若手医師を対象にしたハンズオンセミナーなどを企画してゆく予定です。今後、詳細な内容につきましては会員の先生方のご意見・ご指導を賜りながら練ってゆきたいと思います。
 11月初旬の沖縄は暑い夏が終わり、海水浴には少し寒いですが、湿気が少なく晴天が多いためスポーツや観光に適した季節になります。学会でディスカッションした後は、オリオンビールや泡盛を手にゆっくりと南国沖縄の秋を満喫していただけたら幸いです。また、ゴルフを楽しまれる方は、11月からオンシーズンとなりますので、宿泊とともに早めのご予約をお願いいたします。会場となる沖縄コンベンションセンターは、感染対策のため全館を使用し開催いたします。会場の移動がございますが、ゆっくりと過ごしていただける環境となっています。空港からの道路が整備され周囲の渋滞もやや改善されており、那覇市からはシャトルバスを運行する予定です。医局員一同、心より皆様のご来沖をお待ちしております。

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